フリーランス翻訳者のおひとりさま生活

印刷会社を見学‐『銀河鉄道の夜』の世界きたー!

先日、青海にある印刷会社を見学する機会がありました。

『ぐりとぐら』の絵本なども手掛けていらっしゃる会社とのこと。懐かしい。

実は春から校正講座を通信で受けているのですが、その授業の一環です。

印刷の現場と、その前の組版・校正などの工程を見せていただきました。

印刷の工程

ページレイアウト(面付け作業)やプルーフ確認をしたものをCTP出力機へ転送・出力し、目視での確認後、実際の印刷の工程に入ります。

印刷機は、身長の1.5倍くらいの高さかなぁ。大きなローラーが2つ付いているところを覗かせてもらいました。

この日は文庫本を印刷していました。出版前のものを見るなんて、なかなかない経験で心躍ります!

機械に入れるインクの量は、印刷物にあわせてオペレーターが知識と経験で判断しているそうです。機械化されているのかと思っていました。

原稿の入稿から印刷して製本会社に送り出すまで、けっこう人の手が入っているというか、人の知識や経験に頼っている割合がかなり多いんだなと驚きました。

組版工程

次に組版・校正の工程の見学へ。

最近は昔の書物をデータ化してほしいという依頼も多いそうで、こちらの会社では、新入社員の研修に古文書の解読とその校正もしているそうです。

よ、読めない。。これを解読する・・・??

いろいろな種類の書籍をどのように校正しているのか見せてもらいましたが、求められている校正の技術や知識があまりにもレベル高くて、本当にびっくりしました!

興味深かったのがこちら。

いま日本で動いているのはたぶんこの1台だけではないかとおっしゃっていました。一番古い入力機です。

拡大してみると…

ずらずらっとパネルに漢字が書かれていて、押すとその漢字が入力されるんです。

つまり、その漢字の読み方が分からなくても入力できます。

たしか1500字あるとおっしゃっていたかと思いますが、なんと、これを入力する人はどの字がどこにあるのかがすべて頭に入っていたそうです。

ちょ、超人的・・・!!私なんてアルファベット26字でも時々間違えるのに・・・。

昔の活版印刷の資料館

以前は活版印刷をしていたということで、資料館には活版印刷で使われていたものがたくさん展示されていました。

この資料館がアンティーク感たっぷりで、かなり素敵な世界が広がっていました~。

きゃ~!『銀河鉄道の夜』の世界じゃないですか!!

ジョバンニは植字工(のバイト?)だったんですね。

 

文字の大きさやフォントごとに必要だから、かなりの量があります。

ここから目当ての文字を選ぶって、かなり大変。

ハングルもありました。(フランス語はなかったな…。)

「植字」(「ちょくじ」と読む)から、「誤植」という言葉が生まれたとのこと。そうだったんだー。

活字はやわらかくて、一度印刷すると擦り減ったりしてしまうため、一度印刷に使ったらすべて溶かしてしまって、また作り直していたそうです。

作業中、かなり暑そう・・・。実際すごく大変だったようです。

この夏40℃をたたきだした、この青梅。この日も40℃超えたよね‥?という酷暑でした。

見学者ひとりひとりに冷えたお茶を出してくださる心遣いが嬉しかったです。

* * *

現代もかなりの労力をかけて作られているんだなと感じましたが、昔はもっと、本1冊つくるために意識が遠のきそうなほどの工程と労力をかけていたことに驚きました。

そこまでしても後の世代に残さねばと思った言葉があったのだなぁと。

そのようにして残してきた言葉によって、人が作られ、歴史が作られてきたのだなぁと思うと、今わたしたちがそれを引き継いでいくこと、言葉・書籍を残していくことも、とても重要なことだなと感じました。

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