フリーランス翻訳者のおひとりさま生活

『見えない違い – 私はアスペルガー』を読みました

アスペルガーの友人がいます。

分からなくて傷つけてしまったこともあって、私がもっとアスペルガーについて理解できれば、お互いにもっと楽に接することができるのではないかと思っていました。

最近、Twitterのタイムラインで流れてきたのを見てすぐに買ってしまったこの本は、原作者ご本人がアスペルガー。

医学書からは分からない、当事者から見た世界が描かれていて、とても良かったです。
過去に疑問に思った、友人の言動に対する答えをたくさん得ることができました。

 

これは、フランスのバンド・デシネ(bande dessinée)です。

私が読んだことがあるバンド・デシネは『タンタンの冒険』くらいですが、学生時代に勉強を兼ねて原語で読んだので、翻訳されたものを読むのは初めて。

セリフ以外にも、絵の中に描かれている店の看板とか壁にかかっているポスターなどもあって、文字を全部訳していたらうるさくなってしまいそう。どこまで訳すかという判断は翻訳者がするのでしょうか??他の分野の翻訳って興味深いです。

この本は色の使い方がとてもステキで、全体的にとってもスタイリッシュ。

作画のマドモワゼル・カロリーヌのブログも可愛らしくて好き。
http://www.mademoisellecaroline.com/

 

『見えない違い』というタイトルに拍手!!

主人公は、「普通の人なら…」と人と比べられ、他の人と同じようにふるまうよう強要されて困惑します。

でもこれはアスペルガーの人たちに限った話ではないですよね。
自分と「違う」と感じる人に対して、否定したり攻撃的になったりしてしまいがち。
自分に対しても、人と違うと悩んだり、自分の価値を低く考えてしまったり。

でも、違うのは当然だし、むしろその違いが新しい世界を作り出すこともあります。

「”違い”は、正常性という病にかかった私たちの社会の特効薬なのです」
この原作者の言葉が、この本全体をつらぬく大事なテーマかなと感じました。

「自分の限界に耳を傾け 私自身に敬意を払うの その権利があるんだもの!」

 

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